完成工事原価報告書の作成
こんにちはsk(エスケー)です。
12月になりましたが、あまり寒くないので(助かってます)ショッピングモールのクリスマスの飾りや音楽にやや違和感を感じています。まあ、欲しいものを買うもしくは買ってもらう理由にはなりますので、充分活用したいと思っています。
さて、今回は完成工事原価報告書の作成方法について書いてみたいと思います。
完成工事原価報告書は建設業許可の届け等で必要なものでもありますので、実務で作成しなければならない方にもお役に立てばと思います。
3つの書類
完成工事原価報告書は「報告書」ですから最終的な数値が記載されています。ということは、その数値を求める計算表や科目明細が必要となります。その書類とは、原価計算表と未成工事支出金勘定明細そして工事原価明細表です。
工事原価計算表は個別の工事台帳にある各工事原価を工事ごとに集計た表です。未成工事支出金勘定は工事原価計算表の期間の集計となります。そして、工事原価明細表は当月の発生工事原価と当月の完成工事原価を示した表です。様式に違いがあるとは思いますが、内容としてはこのようなものです。
こんなの見たことないという経理担当者はいませんよね。
原価計算表から未成工事支出金勘定へ
まず、原価計算表から未成工事支出金勘定へ転記します。
①各経費の数値は計算表の各費用項目の残高の転記
②完成工事原価は集計期間内に完成した工事のすべての費用の合計を記入
未成工事支出金勘定への転記の注意点は、記入する項目を間違えないようにすることだけです。
未成工事支出金勘定から工事原価明細表、完成工事原価報告書の作成へ
工事原価明細表を作成します。これも基本的には転記で完了です。ただ、経費項目がひとつしかないので、直接経費と工事間接費(間接経費)は合計しなければなりません。
で、工事原価明細表の当月完成工事原価の部分が完成工事原価報告書なります。
みたことあるでしょうか?決算書の後のほうにあると思いますので見たことない人は実物を見てください。これを手順よく作成するには日々の記帳が大切です。試験対策だけでなく、実務に関連して覚えておくと忘れないですよ。
完成工事原価報告書を作成するときに注意すること。
① 対象期間内に完成した工事の原価について集計すること。
② 工事原価は発生時期に関係なくすべて費用別に集計すること。
つまり、完成工事基準で完成したときはその完成した工事の原価を全部費用別に集計した表が完成工事原価報告書です。
まとめ
完成工事原価報告書に関係することですが、試験ではここに工事間接費の予定配賦が絡んでくることが多いです。
工事間接費はここに書いてありますので参考にしてください。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。