建設業計理士2級 工事間接費の計算
こんにちはsk(エスケー)です。
大阪府北部地震で被災された皆様にお見舞い申し上げます。また、亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。
今後も余震や梅雨前線による大雨も予想されておりますので、十分気をつけて下さい。
さて今回は第21回の試験の第4問の間接費について見て行きましょう。
それほど難しいことを言っているわけではないので、<資料>に示された内容をよく読んで解いていけば正解にたどり着けます。
間接費の予定配賦率とは何か、予定配賦と実際配賦の「借方」と「貸方」はどういう関係なのかについて一緒に見て行きましょう。
問題は次の通りです。
問1 工事間接費予算額の計算
資料(1)に予定配賦率が2.4%と指示があります。この2.4%というのは何に対しての割合なのか?というと、直接原価の見積額に対しての間接費(の見積額)の割合なんです。
ということは、まず直接原価を求めなければなりません。直接原価は資料(2)に各費用別の発生見積額がありますので、これを全て足したものが直接原価の見積額の合計になります。材料費+労務費+外注費+直接経費=157,520,000ですね。
工事間接費は157,500,000の2.4%なので3,780,000となります。
答え ¥3,780,000
問2 Y工事への予定配賦率の計算
問1と同じことですね。違いは会計期間全体なのか、当月のY工事だけなのかということです。
で、同じように材料費+労務費+外注費+直接経費=1,337,500に2.4%をかけると32,100となります。
答え ¥32,100
問3 工事間接費配賦差異の計算
この種類の問題は、難しくはないのですが「借方」と「貸方」を間違えやすいので気をつけてください。T勘定を書くとよくわかるのでお勧めです。
まず資料(4)より当月は材料費+労務費+外注費+直接経費=13,535,000に2.4%をかけると324,840が予定配賦されます。
下の図のT-1の状態です。
次に資料5より実際配賦が302,840なので、下の図のT-2の状態になります。
その段階では貸方の残高が22,000となりますが、繰越で借方に8,200残高がある(資料3より)ので、当月の繰越は下の図のT-3になります。
答え ¥13,800(貸方「B」)
まとめ
予定配賦はT勘定で順番にやっていけば、大丈夫な問題です。基本形を覚えておいてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。