建設業経理士2級は8週間の独学でO.K.
こんにちは、sk(エスケー)です。
今回は平成30年3月に8週間の独学で受験して、5月に合格した建設業経理士2級についての記事です。
建設業経理士の資格は建設業の事務、とくに経理や財務の担当の方は、少なくとも2級の範囲の知識は持っていれば建設業の財務諸表の理解が深まります。
また、建設業経理士の1級と2級の資格は、経営事項審査(経審)の「建設業の経理の状況」の点数となるので、2級以上の資格を取得すれば、事務員でも会社に見える形で貢献できます。
あまり知られていませんが、建設業界ではメジャーな資格である建設業経理士の独学についてに書いて行きます。
建設業の経理に特有なもの
建設業の財務諸表をみると普段見かけない勘定科目が目に入ります。
完成工事未収入金、未成工事支出金、完成工事高などその名称から工事に関係することはわかりますが 、内容まではわかりにくいですね。
建設業特有の勘定科目を商業簿記や工業簿記にあわせると次のようになります。
完成工事未収入金は 売掛金(売上=完成工事に計上したけど入金がまだ)
未成工事支出金 は 仕掛品(工事が完成したら原価になる)
未成工事受入金 は 前受金
工事未払金 は 買掛金
完成工事高 は 売上高
完成工事原価 は 売上原価
なんで勘定科目を分けるのかというと、工事の請負代金が10億円以上で工期が1年以上の場合以外は 「工事完成基準」 すなわち工事が何年かかろうが、完成するまで売上に計上しないというのが建設業のやり方なんです。
つまり、会社の決算期間(通常1年間ですね)より長い期間の工事があったり、まだ工事が完成していないので決算日に売上を決めれない工事があったりするからなんですね(非常にザックリの説明です)。
なぜ2ヶ月の独学で合格できたのか?
それは、わたしが建設業の経理の経験があったからなんです。
零細企業の経理担当者だったので、事務に関することは何でもやっていました。そんな仕事のひとつに、税理士さんと打合せをしたり銀行の方に業績などの説明をする機会があり、そんなときは財務諸表を見ながら話をしますよね。
「未成工事支出金が多すぎ」とか「完成工事未収入金の回収サイクルは」
なんていう具合に数年間話をしていると、建設業特有の勘定科目を意識しなくても理解できるようになってしまうんですね。
ですから、いきなり建設業経理士の勉強をされる方は建設業の経理の経験があるかどうかで必要な学習期間が変わります。
簿記も建設業の経理もまったくわからないのであれば少なくとも5~6ヶ月ぐらいは必要。
日商簿記3級を持っているなら2~3ヶ月で大丈夫。
日商簿記2級なら1ヶ月で合格圏内。
これはあくまで私の基準ですので、合格の保証はしませんが、学習期間の目安にしてください。
学習方法
建設業経理士2級の勉強に使ったテキスト・問題集は以下のものです。
スッキリわかる建設業経理士2級(TAC)
スッキリとける問題集 建設業経理士2級(TAC)
合格するための過去問題集 建設業経理士2級(TAC)
建設業経理士2級 出題パターンと解き方(ネットスクール)
まず、 スッキリわかる建設業経理士2級(TAC)を2回、3週間で読みます。
1回目はザッと読みわからない言葉をチェックします。2回目に読むときは 「書いてあることを建設業の経理の初心者に説明できるように」 という気持ちで読み込んでいきます。
その次の4週間は 建設業経理士2級 出題パターンと解き方(ネットスクール)で問題と解いていき、問題の解き方や理解度を確認します。私は4週間で3回解きました。
問題を解きながら、間違えたところや怪しいところには付箋を貼って 説明が理解できなければ スッキリわかる のテキストと併用して見直していきました。
これを試験の1週間前まで繰り返して、間違えなくなったところは付箋をはずしていきます。
そうしておけば、直前の見直しのときにも付箋を頼りに見ていけばいいので、時間の短縮になります。これは、FPのときにも使いましたがFPのときは問題集に付箋を貼って見直しをしていました(問題集の参考書化)。
また 建設業経理士2級出題パターンと解き方(ネットスクールの購入者特典の