書評 "どこでも誰とでも働ける" 尾原和啓 著
こんにちはsk(エスケー)です。
先日、林修先生(「今でしょ!」の人です)の講演会に行ってきました。テレビのままの話し方で、頭の回転の速い方なんだと感心して帰ってきました。
そんな林先生が最近感心した本として 尾原和啓 著 "どこでも誰とでも働ける"を挙げていました。社会の構造の変化としていろいろな要素を示した後、これから大切になるスキルとして"どこでも誰とでも働ける"こと、すなわち "自分個人の能力・スキルで仕事ができること" がこれからの社会を生き抜いていく方法である、そのために自分は○○している、と話していました。
そこで、"どこでも誰とでも働ける"を読んでみたので、まとめてみたいと思います。
著者はどんな人か?
1970年生まれで京都大学大学院工学研究科人工知能論講座終了、マッキンゼーでキャリアをスタートし、リクルート、楽天、Googleなど転職12回、現在バリ島に住んでいるとのことです。
まあこの経歴を見た段階で、私なんかは警戒心を持って読み始めてしまいます。多分林先生はそんなこと感じることなく読んだと思いますが、私からすれば 「あなたの能力だから出来るのでしょう」 と思ってしまいます。私の考え方の方が多数派ですよね、きっと(笑)。
でも、読むにつれてそんな事忘れてました。著者の能力も優れているのですが、着眼点の凄さに感心しながら読み進めていました。1週間で2回読んだので、気になったところを示して見たいと思います。
人生100年時代の働き方とインターネット
"ライフシフト" という本が2016年に発売され、 100歳まで生きられる人生の働き方 を示しました。100歳まで生きるということ、とはどういうことかというと、今までの社会保障ではいわゆる老後は過ごせなくなっていく、ということなんですね。
ではどうするのか。一人ひとりがプロフェッショナル(プロフェスする人)になって働くことで人生を過ごしていく事が必要になるのですね。
また、社会生活に大きく関わっているのがインターネットです。インターネットの凄いところは、其処にある情報に関して、ネットに接続でき検索する能力があれば、フラット(分け隔てなく)、リンク(関わる事ができ)、シェア(共有出来る)という所です。このフラット、リンク、シェアは2000年くらいに糸井重里さんが示した事ですが、まさにインターネットの本質をついてますよね。
インターネットが仕事をする上でのいろいろな壁、日本でしたら "距で離の壁" と "言葉の壁" があり、日本の労働市場はガラパゴス化していたのですが、それが崩れていく可能性が高い(すでに崩れていると思いますが)のです。
我々の老後は安泰なのか? と思いながら読んでいたのですが、よく考えれば将来への不安を煽る本ではなく、将来への希望を持たせる本でした。
興味を持たれた方は、是非読んで見てください。
まとめ
会社のあり方や人生そのものが変化しているので既存のままの考え方や行動では対応できないし、仕事を続けることも難しくなるだろうと書いてますが、その不安は私も少し前から感じていました。
また、PDCAではなくDCPA、計画する前にとにかくやってみる、DCを細かく繰り返してそれを基にしてPを立案する。
不安をなくすためにどうするか、DCPAを回すやり方は、と思った方は本書を読んで見てください。
初めての書評(みたいなもの)で、読みにくかったらスイマセン。高校卒業以来の40年ぶりに読書感想文を書いたらこんなもんでしょ、と優しい気持ちで読んで頂けると助かります。
で、最初の林先生の話ですが 「僕が他人より優れているのは弁舌がたつことなので、それを生かして綾小路きみまろさんの後を狙っている」 そうです。
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最後まで読んでいただき ありがとうございました。