FP・ギョーショ・建設業経理士 受験日誌

FP・行政書士・建設業経理士 受験日誌

ファイナンシャルプランナー・行政書士・建設業経理士の資格試験に関するブログです。

持ち家か賃貸か? どっちがお得?

消費税の引き上げが迫ってきているので、住宅メーカーの皆さんの営業活動が活発になってきたのでしょうか?消費税が10%に引き上げられれば、ほぼ間違いなく、一時的に消費は低調になり、特に高額で必ずしも必要でないものへは、お金を使うことを躊躇しますよね。

 

で、住宅業界は消費税が上がる前の駆け込み需要を喚起しようとしているのでしょうが、「何がなんでも家が欲しい!」と考えている人以外は、あわてて購入しないように、よく考えたほうがいいと思うのです。

 

これから書くことは、あくまで個人的見解です。また、10年ローンで購入する方もあまり関係ないかもしれません。35年とかの長期のローンを組んで、家の購入を考えている人を対象にしています。

 

以上を前提に持ち家か賃貸か考えてみましょう。

 

 維持するのに必要な金額

持ち家=土地代+建物代+(現金購入以外は)利息+購入諸経費+税金+維持管理費

賃貸=契約時の費用+毎月の家賃

賃貸の方が必要な金額が少ないように思えますが、これは一度に必要な金額が少ないだけで、同じ建物を持ち家と賃貸で比べれば、トータルでは賃貸の方が必要な金額が多いです。

 

毎月の家賃は 持ち家に必要な金額+大家さんの利益 の月割りの金額になるので、大家さんの利益分は高くなります。

 

ただ、持ち家の場合は住宅ローン減税があり税金が安くなりますし、建築費用に関しては、賃貸の場合と持ち家の場合では使用する材料・設備機器などのグレードが違うので、賃貸の方が安くなります。ここでの比較は、あくまでも計算上の事ということです。

 

よく言われる、持ち家が得か賃貸が得か という点はこの部分だけをクローズアップしています。特に住宅営業の方は強調してきます。が、結局のところ持ち家か賃貸かで必要なお金はそれほど変わらないと思います。

デメリットを考えよう

持ち家のデメリット

  1. 住所が固定され、転勤の場合などに住めなくなる
  2. 間取りや設備など、後から家族の事情で変更しにくい。
  3. 修繕など、一時的に大きな費用が必要になる。

賃貸のデメリット

  1. 外装や内装は基本的に変更できない。
  2. 退去時に費用が必要な場合がある。
  3. 仲介の業者が、更新料などという必要のないお金を請求してくる。

持ち家のメリットは、賃貸のデメリットの裏返しになりますし、同様に賃貸のメリットは持ち家のデメリットの裏返しです。

 

ここで賃貸のデメリットに関していえば、2と3について国土交通省ガイドラインによると2についてはほぼ必要ないし、3については支払う義務はありません。となると賃貸の方がメリットが多いのに何故家を買うのでしょうか?

家を購入する理由

家を購入する時にいろいろな理由を言いますが、答えは単純なんですね。

「家が欲しいから」に尽きます。

家を購入すると、住居に関するいろいろな不満が全て解消されると思ってしまうのではないでしょうか。

 

たまたま最近家の購入に関して相談を受けた二人とも、本人か配偶者かは別にして「自分の家が欲しい」が購入検討の理由でした。

 

欲しいものが買えるのなら、買えばいいと思いますので、あえて反対する理由はありません。が、サラリーマンであれば自分の一生を左右する一大イベントですので良く考えてください。

家を買おうと思ったら検討すべきこと

家を買おうと思ったら、次のことを検討して見てください。

  1. 住宅ローンを払い続ける自信と覚悟はあるか?
  2. 住宅ローン完済時に建物の価値がゼロでも納得できるか?
  3. 子供が独り立ちした後、夫婦二人で維持できるのか?

多分10年前なら、このような検討事項は不要だったと思います。

以前のように、就職すれば定年まで安泰ということもなく、少子高齢化が進めば将来的には住宅は余るはずです。また、住む人が減れば部屋数も少なくていいし、高齢者は平屋の方が住みやすいですよね。

まとめ

誤解のないように言っておきます。

家を買わない方がいいと言っているわけではありません。むしろ、経済活性化のためには自宅を新築する人が多い方が良いに決まっています。

 

それでも敢えて、住宅購入時の検討項目を3つ挙げたのは、昔のように家を所有するメリットがなくなってきていると思うのです。というより、家を所有することのデメリット、そこの土地に固定される、ということが働く上での制約になるような気がしています。

 

これから家を購入される方の手助けになれば幸いです。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。